★ネット広告はリスティング広告にすべきか、アフィリエイト広告にすべきか、迷っている方も多いかと思います。それぞれのメリット・デメリットを挙げ、どちらにすべきがいいか検証してみましたので参考にしてください。
今まで紹介や看板広告やチラシ配り等を広告宣伝の主軸として集客していたが、効果が今一つ上がらないためネットに広告を出そうと検討されている広告主の方も多いかと思います。
ネット広告の最大のメリットはマーケットの拡大にあります。
紹介やチラシ配り等のマーケティング手法では近隣地域にしか情報を発信することができませんが、インターネットを通じて広告を出せば全国にマーケットが広がり、事業拡大の可能性が高まります。
また、ネット広告が検索ワードとうまくマッチすれば、まさに貴社の商品を欲しいと考えている人に自社の商品を宣伝することができます。欲しいかどうかわからない人にひたすらチラシを配り続けるのとはパフォーマンスが圧倒的に違います。
ネット広告を掲載する方法としては
- GoogleAdWordsやYahooリスティングのようなリスティング広告を掲載する方法
- ASP(アフィリエイト)に広告を提供し、アフィリエイターに広告宣伝をしてもらう方法
- 自社のホームページを充実させ、SEOによってあらゆる需要ワードで検索上位表示を目指す
以上の3点が主に考えられます。
今回はGoogleAdWords等に代表される「リスティング広告」と「アフィリエイト広告」の2点に絞って両者のメリット・デメリットを検証し、どちらがより効果的か比較したいと思います。
グーグルアドワーズ等のリスティング広告のメリット・デメリットについて
リスティング広告とはGoogleやYahooの検索結果の上部やサイドバーに表示される広告のことを言います。いつも検索すると下記のように広告が表示されているのを目にしたことがあるはずです。
(Google AdWords オフィシャルサイトより掲載)
リスティング広告でおすすめは以下の2サイトです。
・Yahoo!プロモーション広告
Yahooの検索結果に広告を掲載
・Google AdWords
Googleの検索結果に広告を掲載
GoogleAdWords等のリスティング広告では検索ワードごとに1クリック単価で入札がかけられ、最も多い予算を掲示した広告が掲載されるようになっています。1クリック~円と決められ、クリックされるまでは広告費用が発生しません。
ビッグワードであればあるほど競争が激しく、ロングテールになるほど費用を安く入札できます。
例えば「化粧品 おすすめ」であれば相当競争が厳しく、単価も高くなるのに対して「化粧品 プレゼント 男性用 おすすめ」であれば競争度も落ちて単価も落ちます。
もちろんロングテールであれば安く(1円から)入札できますが、ヘッダーやサイドバー広告をクリックしてくれる可能性も低くなります。私もほとんどクリックしたことがないのですが、クリック率でいうと1%が良いほうだと言われています。結果を出すにはそれなりに予算を出す必要があるようですね。
リスティング広告のメリット
リスティング広告のメリットですが主に以下が挙げられます。
- 固定費がかからない
- 低予算で始めることができる
- 検索ワードによっては広告にマッチしたユーザーを集客できる
- 検索エンジンに表示されるので多くの人に広告を提示できる
リスティング広告は基本的には月額固定費は発生せず、1クリック~円という形で費用が発生します。クリックされなければお金を払う必要がないので無駄な費用が発生せずに済みます。
また、ロングテールワードであれば低予算から始めれますのでネット広告を試しにやってみようという初心者の方にもおすすめです。もしかするとクリック率の高い穴ワードを発見できるかもしれません。
検索エンジンに掲載されるのでまさにあなたの商品が欲しいという人に広告を掲示できるというメリットがありますし、全国から多くの人に見てもらうことができマーケットが広がるというメリットがあります。
リスティング広告のデメリット
ではリスティングの広告のデメリットは何か、主に以下が挙げられます。
- クリック率が低い
- クリックされても注文があるかは自社のホームページ次第
- ビッグワードを狙うと1クリック数千円と高くなる可能性がある
- 自らGoogleAdWords等を理解し、管理・運用しなければならない
検索をしてもなかなかサイドバー広告をクリックしようとは思わないと思いますが、実際クリック率は低いようです。もっとも「商品名+効果」や「ブランド名+商品」等、目的が明確である場合にはクリック率も上がるようです。
一般的なワードでは1%程度、商品名等のワードでは5%~10%程度のクリック率が期待できるようです。
次にクリックされた後ですが、クリックされた後の自社のホームページが魅力的でなければ成果が発生しません。その商品・サービスの内容やメリット・効果についてはクリック後のホームページで確認することになりますが、魅力的なサイトでなければうまく伝わらず離脱する可能性があります。リスティング広告で結果を出すためには商品の宣伝サイトも価値のあるサイトにしなければなりません。
もちろん多くの訪問があれば、多少ホームページが陳腐なものであったとしても、成果が発生すると思いますが、そのためにはビッグワードで広告を表示できなければなりません。結果、予算を高く設定する必要があり、1クリック数千円を超えるケースも出てきてしまいます。想定以上に広告宣伝費用が高くなってしまう可能性があるというわけなんです。
アフィリエイト広告掲載のメリット・デメリットについて
では次にASP(アフィリエイト)広告について検証したいと思います。ASPとはアフィリエイト・サービス・プロバイダの略で、広告主とアフィリエイターをつなぐ仲介をしている会社です。
自社の広告バナーをASPに登録し、同じく自分のブログやホームページを持っているアフィリエイターに広告バナーを貼ってもらい集客を狙います。以下をイメージしてもらえればいいと思います。
ASPは主に以下のサイトが有名です。
ASP | 初期登録料 | 月額固定費 | 成約変動費 | 備考 |
A8.net | 50,000円 | 6ヶ月:40,000円 12ヶ月:37,000円 18ヶ月:33,000円 | 設定成果報酬額 +手数料30% | ASPでは最もポピュラーなサイト。 アフィリエイターの登録数もトップクラス。 1番人気のASP。 |
もしもアフィリエイト | 無料 | 無料 | 成果報酬の30% | 株式会社もしもによるアフィリエイトプログラム。 なんといっても料金の安さが断トツです! どんどん伸びている会社でおすすめです。 |
バリューコマース | ライト:0円 ベーシック:50,000円 | ライト:35,000円 ベーシック:50,000円 | ライト:設定成果報酬額+手数料35% ベーシック:設定成果報酬額+手数料31.5% | クレジット決済登録をするとなんと初期費用ゼロで登録することができます。 バリューコマースもA8.netに並び大規模なASPで信頼できます。 |
afb | 52,000円 | 42,800円 | 設定成果報酬額 +手数料30% | afbはここ最近勢いを増しているASPです。 敷居が低いASPとして中小企業の登録者も多く、初心者には参加しやすいASPです。 |
電脳卸 | 52,800円 (30%~50%割引) | お試し:6,800円 とことん:14,800円 ゴールドプラン:39,800円 | 設定成果報酬額 +手数料3%~ | 楽天やAmazoneのような物販型アフィリエイトサイト。 サイトを持っていなくても商品をモールに出店でき、サイト作りが苦手な人にもおすすめ。 |
アクセストレード | 50,000円 | 40,000円 | 設定成果報酬額 +手数料30% | アクセストレードはFX、投資ジャンルに強い印象。資格系や求人系も豊富に取り扱っています。 |
(料金は変動する可能性がありますので資料請求等で確認してください。)
・A8.net
最もポピュラーなASP
・もしもアフィリエイト
費用が安く抑えられるのでおすすめ
・アフィリエイトB
中小企業にも敷居が低いASP
アフィリエイト広告を始めるためにはまずはASPに登録する必要があり、月額数万円の固定費が発生します。広告が登録されればアフィリエイターから提携の依頼、もしくはこちらからアフィリエイターに広告掲載を依頼します。契約が完了し、アフィリエイターのサイトから売上が発生すればアフィリエイターに対して報酬を支払うという広告形態になっています。クリックだけでは費用は発生しません。
アフィリエイト広告のメリット
アフィリエイト広告のメリットは主に以下が挙げられます。
- SEO・集客についてはアフィリエイターがやってくれる
- 商品の魅力についてはアフィリエイターのサイトで紹介してくれる
- 商品やサービスを理解したユーザーが広告をクリックしてくれるため自社のサイトに多少魅力がなくても成約される可能性は高まる
- スーパーアフィリエイターに広告を掲載してもらえれば劇的に売上が上がる可能性がある
- クリックされるだけでは費用は発生しない
熟練されたアフィリエイターはSEOやネットマーケティングの技術に長けていますので、自サイトを狙った検索ワードで上位表示させることができます。例えば「化粧品 おすすめ」でもSEOに多大な予算をつぎ込んでいる企業のサイトよりも上位に表示させることもあります。(一時的な場合もある。)
また、twitterやFacebook等のSNSで多くのフォロワーを持っているアフィリエイターはSNSを通じて集客することも可能でマーケットの可能性が大きく広がります。アフィリエイターは自費でSEOや集客をしてくれますので余計な費用はかけずにマーケットを拡大させることが可能です。
また、広告主の商品やサービスの魅力等についてもアフィリエイターのサイトで紹介してくれるため、広告をクリックして訪れるユーザーは好印象を持ちかなり購買意欲が高まっていると考えられます。
さらに、アフィリエイターの中には月1,000万円を超えて稼ぐようなスーパーアフィリエイターの人も少なからず存在します。彼らに広告を貼ってもらえれば一気に注文が増えるかもしれません。(報酬もアップさせる必要があるかもしれませんが・・・)
また、アフィリエイトはクリックされるだけでは費用は発生しないため無駄な変動費を抑えることができます。
アフィリエイト広告のデメリット
次にアフィリエイト広告のデメリットは以下のようになります。
- 月額固定費が発生する
- 単価を上げないと良いアフィリエイターと契約できない可能性がある
- 不正行為を行っていないか、虚偽表示、過大広告をしていないかサイトをチェックする必要がある
ASPに登録するには月額数万円程度のシステム維持料を支払わなければなりません。ですので、優秀なアフィリエイターに広告を貼ってもらうまでは赤字が続く可能性があります。もっとも、こちらからランクの高いアフィリエイターにオファーをすることが可能なので解決することは可能だと思います。
アフィリエイトの単価は1件数百円のものから数万円、中には十万円を超える単価を掲示している広告もあります。単価が低いと当然優秀なアフィリエイターは契約してくれませんが、利益が出る範囲で報酬を設定すればある程度の件数を稼ぐことができれば毎月の固定費を回収でき利益を上げることができるでしょう。
また、不正な広告表示を行っていないかも定期的にチェックすることが望まれます。
リスティング広告とアフィリエイト広告どちらにすべきか?
では結論。リスティング広告とアフィリエイト広告のどちらにするほうが効果的なのか?それぞれ一長一短があるため一概には言えませんが、広告の目的・予算等によって以下に分けると考えます。
リスティング広告が効果的な場合
- 自社のサイトが魅力的で充実している
- ブランド名や商品名が認知されており、直接検索される可能性がある
- ニッチなニーズの検索ワードに強みを持っている
- まずは固定費をかけずにネット広告を試してみたい
- マッチする検索キーワードの選定などに自信を持っている
アフィリエイト広告が効果的な場合
- 自社のサイトがあまり充実しておらずアフィリエイターに任せたほうが効果的と判断される
- ビッグワードで上位表示させたい
- ブランド名や商品名が認知されていない
- ある程度予算に余裕があり固定費を支払うことができる
以上、想定されるケースで場合分けをしました。
もちろん、実際に試してみないと本当の効果はわかりません。できることなら両方試してみることが近道だと思います。
もっとも、リスティング広告の場合は自らマッチする検索ワードを考えなければならず、また、グーグルアドワーズ等の使用方法を理解し、管理・運営しなければならないので、パソコンやネットマーケティングが苦手な方にはおすすめできません。アフィリエイト広告のほうが比較的自分の手を動かさずにネット広告をすることができると思います。
以上、あなたの状況に合わせて使い分けてみてください。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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